100均MDFボードは安くて加工も簡単!!ってのが最大のメリット。
6mm厚のMDFなんてカッターで十分切れますし、
ノコギリで切るよりも精度を出しやすいと思う。
今回作ったスピーカーボックス(エンクロージャー)は
縦20センチ×横10センチ×奥行き10センチぐらいの大きさで、バスレフ方式。
いわゆる中華アンプと組み合わせて、PC用スピーカーとして使うため。
追記:新しくボックスを作ったのでこちらもおすすめ
↓
EASTEC FSB522030-3806でスピーカー作成 その2 QWT方式材料入手買ったもの
ダイソーなど100均で
MDFボードの
・20cm×40cm×6mmを2枚(ちょっと失敗したので買い足して計3枚使用)
・10cm×10cm×6mm 6枚組を1セット
・レザー調リメイクシート 30cm×80cmを1枚
・木工用ボンド
・すきま充填剤
ホームセンターで
・20mm用塩ビパイプ継手(内径22mm外径30mm長さ55mm)を2つ。
・接着剤のセメダイン スーパーX。
amazonで
・スピーカーユニットのEASTEC FSB522030-3806 フルレンジスピーカーユニット3インチ(70mm)を2つ。
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追記:アマゾンではEASTECですが、正しくはEASTEC
Hですね。
家にあったもの
スピーカーターミナル×4
スピーカーケーブル
ネジ(トラスタッピンM3×20mm)
ダイソーのフェルト(吸音材として)
化粧合板
工具
カッターナイフ
金定規
ヤスリ
マスキングテープ
ドリル(電動、ハンド)
自在錐(ホールソー)
などは手持ち品を使用。
切り出しMDFボードの20cm×40cmから、前面、背面、側面になる
20cm×10cmを4枚切り出そうとしたのだが、ここでちょっと失敗。
実は、20cm×40cmのボードは、20cm×39.9cmと少し長辺が短くなっているので
端から10センチずつ切っていくと、20cm×10cmが3枚と、少し短いのが1枚、
ということに成ってしまいバランスが悪い。
100円MDFボードなので複数枚買ってサイズの合うように切り出せばいいのだけれど、
1枚で1台分を切り出そうとするには、
まず両端から10センチずつ切り、残った真ん中部分をちょうど半分になるようにカットすれば
バランスよく1台分が切り出せます。

左右の赤いラインを先に切り出し、真ん中でカット。(余った端材の画像なので実際のボードとはサイズが違います)
金定規をあててカッターで切り出し。

この際、厚さの半分ぐらいまで切ったら、裏返して反対側から切ると
速くて労力も少ないと思います。
10cm×10cmが天板と底板になりますが、
まず、この板同士をどう組み合わせて接着するか、を考えます。
私は、前面と背面で側面をサンドイッチするようにし、
天板と底板は中にはめ込むようにしました。

下が前。(画像の天板は切り出し済み)
なので側面の厚さ分だけカットし、
10cm×8.8cmに。
微調整はヤスリで。
天板、底板には
接着用の補強として余ったMDFで枠を付けました。

撮ってないけど左右にもつけました。
スピーカーユニット選定先に切り出して仮組みしてから、どのスピーカーユニットにしようか考えた次第。
箱が20cm×10cm×10cmだと容量1.6リットル程度。
このサイズだと、バランス的には8cmクラスよりももうちょっと小さいほうが良さそうで、
そのクラスで、なおかつ程々の値段だと、6.5cmのFOSTEX P650Kが第1候補に上がりそうなんだけど
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それだとあまり面白くないというか、なんというか、、、
それで見つけたのがこれ。
EASTEC FSB522030-3806P650Kより少々高くて送料もかかり、迷ったがまぁ良いやってことでポチリ。
どういうものかはNFJストアの公式ブログで。
http://superficie17.rssing.com/chan-9816660/all_p47.html仕様書もここから見れる。
追記:というか、他のスピーカーユニットの仕様と見比べると、これは7cmというより
8cmクラスのよう?
バスレフポートのサイズを考える上で見る、f0 (最低共振周波数)は仕様書上で見られないが、
Resonance frequency [fs]の値で見ると良いらしい。
[fs] 115 Hzとあったので、共振周波数は
115 Hzの80%から100%あたりの値を狙うと良い模様。
こちらのサイトを利用させていただき、計算。
バスレフ型スピーカー「共振周波数の計算」
http://www.diy-sound.net/bassref_calc.html空気室って箱の内寸でいいんですよね?
買った塩ビパイプ継手のサイズを入れると、100 Hzほどと出たので、
偶然ながらこれで良い結果が生まれそう。
追記:これ、前面板の厚みを入れるの忘れてましたね。
板の厚みを加えると、もう少し周波数は下がります。
穴あけ加工前面のバッフル板にスピーカー取り付け用の70mmの穴と、バスレフポート用の21mmの穴を開けます。

と、その前に、家にベニヤ合板の上に木目のプリントがされた板(多分ボックスケースの裏板あたり?)
があったのでそれを前面に貼り付け、強度を増し見た目も良くしようといたしました。
ベニヤ合板の残りがもう少しあったので、背面側にも貼り付け。
前面と背面だけは9mm厚になりました。
後から考えてみれば、全面MDFを2枚貼り付けて、厚さ12mmにする方法もあったかもしれませんね。
追記:実際、この厚さでは箱鳴りみたいな妙な響きがあるかも。
70mmの穴をあけるには自在錐(ホールソー)とドリルがあれば1発。
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私は手動ドリルで開けました。

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ホールソーが無い場合には、2mmぐらいの細いドリル刃で
開ける穴の内側にミシン目のように開けていき、切り離したらあとはヤスリでゴリゴリと。

MDFなんでさほど苦労はないとは思うが、それでも手動ドリルだと手間がかかる。
スピーカー取り付け用穴の方は、内部配線用に切り欠きを入れました。

バスレフポート用の穴はパイプ内径より少し小さい21mm。
スピーカーユニットをはめ、ネジ止め位置をマーキング。
2mmドリル刃で下穴を開け、ネジ止め補強用として、1.5cm×2cmぐらいに切った
MDFを前面板の裏側に貼り付け、その補強材にも下穴。
バスレフポートの方は、内径22mm外形30mm長さ55mmの塩ビパイプ継手を使用。
補強用として余ったMDFにパイプの入る穴を開けて接着。
スピーカーターミナルは家にあったネジ止め式の。
8mmの穴を開け、組み込み、ケーブル接続。
緩まないようにホットボンドで固める。
ボックス組み立て 私はまず、前面、側面、天板、底板を接着し、
最後に背面を接着することにしました。
接着剤はセメダインのスーパーX。
仮組みしたときに隙間がありそうなところは少し多めに塗り、5分ほどしたら貼り付け。
ズレがないか確認したら、重しを乗せるなどしてしっかりと密着させ、乾くまで放置。
外にはみ出た接着剤は、多少拭き取ってあとからヤスリで削れば良し。

一応念の為、箱内側から板のつなぎ目に木工用ボンドでシーリング。
吸音材と補強材バスレフエンクロージャーは、びっしりと吸音材を貼り付けないほうが良い(全体の2分の1程度?)と
どこかで読んだのでダイソーフェルトを10cm×10cmにカットしたのを4枚分だけ入れました。
追記:やっぱこれでは少ないかもと
ダイソーの水槽用ろ過フィルターの綿を詰めました

更に補強桟として、MDFのあまりで
3cm幅に切り出したものを接着。

やり残したことはないかなーと確認し、背面を接着。
化粧外側からも隙間充填と段差解消のため、
100均の穴埋めパテを塗り、乾いたらヤスリで整形。

側面と上板はレザー調のリメイクシートを貼り付け。
リメイクシートを貼るのは簡単だけれども、事前に切れ端で練習したほうがいいです。

シート折れ曲がり部分のよれは、ドライヤーの温風を当てながら伸ばしてやると
綺麗になります。
はみ出た部分はカッターでカット。
完成 スピーカーユニットにはんだ付け(ちなみに赤が+で黒が-)して、箱にネジ止めすれば完成!

仕上げにネジ頭にマジック塗ったり、前面横の木の色が出てるところにニスを塗ったりはしました。
なかなかいい出来。スピーカーターミナルは安っぽいが、ま、裏なんで見えないから気にしない。
アンプは中華アンプの代表選手Lepy LP-2024A+
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スピーカーケーブルはベルデンの黒白のやつ(8470だったかな?忘れた)

下にあるのは、とりあえずの高さ合わせの、端材組み合わせスピーカースタンド。
感想EASTEC FSB522030-3806は、ある程度の鳴らし込みが必要です。
最初はこんなものなのかなーと思っていたが、どんどん良くなる。
ボーカルのサ行や、破裂音が刺さる感じも初めの頃はあったのだが、
だんだんまろやかになる。
このサイズなんで重低音は望めないが、低音から高音までバランス良くきれいに出ており
響きも美しい。
基本的には中~高音かな?女性ボーカルなんか良い。
ただ、薄っぺらい感じはなく、低音の量感はしっかりあり、キレもある。
これで物足りなかったらウーファーを足せばいいやって感じ。
100均MDFで作ったスピーカーでこの音が出るなら十分すぎる。やっぱ少々不満が出たのでまた新しく作ってみました。
EASTEC FSB522030-3806でスピーカー作成 その2 QWT方式ほんで今回作った箱が余ったので、こっちにはダイソースピーカーを移植。
ダイソー300円スピーカー改造 前作ったボックスへ移植以上。
追記:やっぱ、サ行が刺さる感じはあるので、
ダイソーの観賞魚用濾過ウールをこぶし大に丸めて
追加の吸音材に入れたら、刺さる感じはなくなってバランス良くなった感じ。
周波数特性を計測してみました。
マイクは昔のメーカー製PCに付いてたやつなんで、いまいちかもしれませんが、
参考にはなるでしょう。
スピーカーから10センチで計測。

聴覚上のイメージと近い感じですが、
13300Hzのへんで落ち込んでいますね。
ちなみに、聴取位置近くで計測したのは
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