スーパーファミコン「ブレインロード BRAIN LORD」レビュー

スーファミでエニックスのアクションRPGといえば、
いわゆるクインテット3部作の
「ソウルブレイダー」、「ガイア幻想紀」、「天地創造」が有名ですが、
それらより知名度は落ちるかもしれず小粒なれども
なかなか面白い「
ブレインロード」。
傑作までは行かないが秀作ではある、そんなゲーム。
アクションRPGだけど、
プレーヤーキャラのレベルアップは無く、
HPを上げる「ハート」や、ガードを上げる「まもりのもと」などで
ステータスを上げる、という方式なので
アクションパズルアドベンチャーというべきか。
ゼルダっぽいと言われるが、プレイ感はゼルダよりも、「
ブランディッシュ」のほうが近い。
ななめ見下ろしビューやジャンプの感じ、鉄球アクションなどでそう感じる。
発売年で並べてみると
1991年 PC版「ブランディッシュ」
1992年「ソウルブレイダー」
1993年「ガイア幻想紀」
1994年「ブレインロード」
1995年「天地創造」
ちなみに私がプレイした順は、
「ソウルブレイダー」、「ブレインロード」、「天地創造」、「ガイア幻想紀」、SFC版「ブランディッシュ」
の順番。
難易度的には低め。
敵で苦労することはおそらく無いと思うし、
パズルも頭をひねるようなものはそんなに多くない。
多分難しいと感じるのは足場を跳んでいくジャンプアクションと

鉄球を押したり、赤球に追いかけられ、スイッチを押すタイミングだと思う。


パズルのヒントは壁にある石版に書いてあることが多い。

少々壁の色に紛れるので見逃しがち。
プレーヤーキャラのレベルアップは無いのだが、お供の
妖精は
敵を倒すとたまに出る、青い「ようせいのたま」をとることで経験値を得、
一定ポイントに達するとレベルアップする。

妖精がレベルアップするとパワーが上がり、
「くれないのひすい」などの攻撃系は攻撃力が、
「いしづえのひすい」などのステータスアップ系はパワー分だけステータスアップ、
「いのちのひすい」はHP回復スピードアップ、
「ひかりのひすい」はレベルが上がると全体的に明るくなるようになる。
妖精のレベルは最高19(パワー20)まで。
「ようせいのたま」は序盤から中盤まであまり出ず、レベルアップしづらいが、
後半のドルーガ山岳地帯(石像からワープした所)で稼げるので
そこで一気に上げるといい。
ストーリー的には、ごくごくオーソドックスなファンタジー。
ドラゴン伝説の痕跡を追うことをきっかけに、世界の裏側でうごめく悪の胎動を知り、
やがて魔王と対峙するという、
まぁ正直ありきたりすぎて印象に残りませんが、
あまり大風呂敷を広げずコンパクトにまとめているのは良い。
他の4人のキャラとのやり取りも面白いのだが、もう少し
キャラのストーリーを語ってほしかった所。
あと、いわゆる最強の「聖剣」が無いのもなんか物足りない。
なお最強の武器はチャクラ(ブーメラン)です。(個人的感想)
それと忘れずにメモしておきましょう。
魔王の名は「ベルズストーム」です。
プレイ時間は妖精を鍛える時間を含めても15時間から20時間程度、
クリアするだけなら12時間ぐらい、かな。
ブレインロードは隠れた名作なんて言われています(クインテット3部作もそうだけど)が
エニックスは当時普通にメジャーメーカー。
なので隠れたっていうのは違和感あり。
ただ発売日が近いゲームと言えば
前年の93年が「聖剣伝説2」「トルネコの大冒険 不思議のダンジョン」「ロマンシング サ・ガ2」
同年の94年が「ファイアーエムブレム 紋章の謎」「真・女神転生II」「スーパーメトロイド」「ファイナルファンタジーVI」「MOTHER2 ギーグの逆襲」などなど
スーファミ全盛期のタイトルの中ではやはり地味で埋もれがちだったのは否めない。
この当時はアクションRPG よりコマンドRPGのほうが人気だったと思うし。
現在ではコマンド式が下火になってきて
アクション性が求められている時代になっているので
こういう昔のアクションRPGの存在感が増してきているのかな。
ところで
ブレインロードの意味は?
BRAIN LORD、訳すと頭脳の支配者ということか。とすると誰のことだろう。
ラスボスはそんな感じじゃなかったし、
パズルゲー風味ってことでプレイキャラ=プレーヤーってことか?
それもなんかいまいちしっくりこないんで

こいつってことにしときましょう。
以上。
脳
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