初代PCエンジンの白いやつを、コンポジット+S端子にAV化改造してみました。

白PCEは、ファミコンと同じようにアナログアンテナ線接続オンリーなのだが、
背面の拡張バス端子からはコンポジットと音声(赤白黄)信号も出ているそうなので
初めは簡単にコンポジット出力改造のみにしようと思っていたけれど、
こちらの
ぽんRev!! 個人的備忘録 PCエンジン S-Video出力化改造 さん
を見て、同じやるならS-Video導入もやってしまおうと思い、
こちらを参考にフムフムと検討。
これはつまり、コンポジットビデオの合成前の輝度信号を途中でカットし、
それをトランジスタで増幅させ、色信号の方はそのままコンポジットから、
というわけでしょうか。
で、これではコンポジットビデオとしては出力できないので、
スイッチを介し、もう一方を取り外した抵抗を用いて
カットした所のOUT(IN?)側に輝度信号を戻し、
スイッチで切り替えられるようにする、ってことか。
なるほどなるほど。
じゃあやってみよう。ってことで。
他参考
http://nintendoage.com/forum/messageview.cfm?StartRow=276&catid=5&threadid=150344
の
図 改造にあたって、接続端子はDIN 7PINだか8PINだかを用いて
PCエンジン用ケーブルを使えるようにするのがスマートかと思うけれど、
今回はケーブルの汎用性、入手性を考えて、
「S-Video」は、
S端子-S端子ケーブルと、
「コンポジットビデオ」と「音声」で、3.5mmプラグの
4極AVケーブルを使用することに。
4極AVケーブルはビデオカメラなどで使われているケーブルですが、
一つ注意点があり、プラグの配線位置がいくつか種類があるようです。
今回使ったのは、プラグ先から音声左(白)、映像(黄色)、グランド、音声右(赤)
となっており、この配列がよくある配線位置のよう。

パッケージには書いてあると思いますが、
ハードオフなんかで買ったときはテスターでチェックを。
材料S端子コネクタ ×1
3.5mm4極ミニジャック ×1
スライドスイッチ(2回路2接点) ×1
トランジスタ 2SC1815Y ×1
抵抗 240Ω ×2 (必要なら4.7kΩ ×1)
コンデンサ 16V 10㎌ ×2
配線材
ユニバーサル基盤
他、プラ板、接着剤など
工具は適当に。
手順 ばらします。
本体のネジはSFCと同じような特殊ネジが使われているけど、ラジオペンチで簡単に外せます。
基板にハンダ付けされているプラスティックシート(これって何でしょうね?アースかシールド?)を外し、
Huカード差し込みのところも外装から外します。
次にRF出力ユニットを外します。

追いハンダをしてからハンダ吸い取り線でハンダを除去し、熱しつつこじれば取れます。
レイアウトは、RF出力端子があったところにS端子、
スイッチはそのままスイッチのあった所、
でその横に3.5mmプラグ用の穴を開けます。
S端子コネクタは横向きにするとちょうどピッタリハマった。

それぞれの高さ調整はプラ板なんかで。
位置取り決めたら配線
配線はこれです。

コラージュしてみました。
以上。ってことで。。。
補足しておくと、スイッチはVid (Composite Video)もスイッチしようと思ったので
2回路2接点で。
R134のチップ抵抗を外して再利用する訳ですが、
チップ抵抗をハンダ付けするのはちょっと無理かなと思ったら
4.7kΩの抵抗を買って来て繋いでください。実際私もそうしました。
スイッチへつながってる水色とグリーンのラインはR134から。
S-Videoコネクタの抵抗は両方とも240Ωにしましたが特に問題なさげ。
裏側

端子のところ

後ろの方で無理やりメイン基板立たせてますが、
これやったらHuカード差し込みの基板を削らなけりゃならなかった。
スペースはあるのでわざわざ立たせることはなかったか。
あと家に余ってたんでケーブルコネクタ使ってますが、別に無くても。
テストして問題なければ固定。
完成。

映像はスイッチを右でS-Video
左でコンポジット出力。
音声はどちらにしても4極AVから。
ついでにLEDも付けたけどちょっと暗いかも。
この抵抗はもうちょっと値の低いのにした方が良かったかな。
なお、
Super CD-ROM2接続時に、CD-ROM2側の端子に
AVケーブルを使って映像出力するときは、

スイッチをコンポジット側にしておかないと、
ちゃんと映像が表示されません。
考えてみれば当たり前の話なんですが、気が付かないと
すわSuper CD-ROM2が壊れたか!?
と思ってしまいます。
まー映像はS端子のほうが綺麗なんで、
映像白PCエンジン側のS端子で、音声Super CD-ROM2側とするのがベターですけど。
ここら辺だけじゃなくても、
接続関係は忘れるとややこしくなるので、どこかにメモしておくといいと思います。
LED付ける時に失敗してヒューズが飛んだんで、ヒューズソケットつけました。

いやーしかしS-Videoってすごくきれいですねー。エミュかと思った。(言い過ぎ)
ただ音声出力はちょっと弱めかな。
アンプで増幅させた方が良いかも。
このままでもテレビの音量上げれば大丈夫ちゃぁ大丈夫だけど。
コンポジット信号も弱いそうなので、コンポジットでは映らないテレビがあるかもしれません。
その場合はこちらも増幅させた方がいいと思います。
また、これに
音声不良のSuper CD-ROM2をつないで、
映像音声は白PCエンジンからという風にしてみた所、
映像はしっかり映ったものの、音声は小さく非常にノイジーでした。
以前スーパーグラフィックスとつないで、映像音声はスパグラから出力したときには
音声もちゃんと出ていたのに、今回はダメ。(若干うまくいくかと期待してたのに)
どうもPCエンジンの拡張バスからの音声はSuper CD-ROM2で増幅されての出力らしい。
スパグラ出力では音が出て、今回出なかったというのを考えてみると、
どうやらSuper CD-ROM2のアンプ部あたりに問題ありなのかな?
こんどはちゃんとSuper CD-ROM2の修理をやってみるかー。
その模様はこちらで
PCエンジンSuper CD-ROM2 修理追記最近のテレビにはS端子入力が無いテレビも結構あるようで
今更S端子改造なんてあまり意味ないと思うかもしれませんが、
PCにビデオキャプチャー
AVT-C039で表示してみると画質に結構差があるので、
HDMI変換とかも考えるとやっぱS端子化はおすすめ。
S-Video

コンポジット

S-Video

コンポジット

以上。
レトロフリークももう少し値下がりしてくれたらなー
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需要があるかは謎ですが、NEC純正のAVブースター(後部の拡張端子からコンポジット&ステレオ出力する機器)の回路図です。
コンポジットの方はトランジスタ(2SC2785)で増幅、音声はLM358で増幅しているけどNJM4580やオーディオ用オペアンプに変更してもいいかもしれません。